忠武路駅を起点に明洞を裏側から歩く一日|朝の銭湯・漫画通り・聖堂の休憩所と老舗の麺
2026-10-30・韓国がじゃ 編集部
明洞というと、明洞駅や乙支路入口駅から人の波に乗って歩くイメージが強いかもしれません。けれども地図を広げると、明洞の南東側には3号線と4号線が交わるチュンムロ(忠武路)駅があり、ここを起点にすると少し違う順番で街を回れます。朝は乙支路寄りの路地にある昔ながらの銭湯で体を温め、昼前に南山側の漫画通りへ、午後は明洞の中心部へと、混み合う大通りに入る時間を後ろにずらせるのがこのルートの良さです。3号線沿線のホテルに泊まっている人や、明洞は二度目なので少し視点を変えたいという人に向いています。
忠武路駅の基本|3号線と4号線の乗り換え駅
忠武路駅は地下鉄3号線と4号線が乗り入れる乗り換え駅です。4号線ではミョンドン(明洞)方面と東大門歴史文化公園方面、3号線ではウルチロサムガ(乙支路3街)方面とトンデイック(東大入口)方面に列車が出ています。4号線なら明洞駅は隣、3号線なら乙支路3街駅が隣なので、明洞と乙支路という二つのエリアのちょうど間に立つ駅だと考えるとわかりやすいでしょう。
3号線は景福宮や安国、江南方面の新沙・押鴎亭などを通る路線なので、そのあたりに宿を取っている人は乗り換えなしでここまで来られます。4号線はソウル駅や東大門を通るため、ソウル駅周辺に泊まっている場合も一本です。
列車の時刻は、平日はおおむね5時30分台から0時50分台まで、土日祝日は5時30分台から23時50分台までです。具体的には、平日の最終は3号線の乙支路3街方面が0時50分、4号線の東大門歴史文化公園方面が0時52分、4号線の明洞方面が0時55分、3号線の東大入口方面が0時57分。土日祝日はどの方面も23時50分台で終わり、平日より1時間ほど早くなります。週末の夜に明洞で長居するときは、この差を頭に入れておくと安心です。
朝はメイルオンチョン(毎日温泉)で体を起こす
このルートの一つめは、駅から徒歩約9分、乙支路側の路地にあるメイルオンチョン(毎日温泉)です。1986年に開業した町の銭湯で、温泉の湯気が立ちのぼるかわいらしい看板が目印になっています。名前に温泉と付いていますが温泉水ではなく、きれいな水を沸かしたお風呂です。韓方サウナ室では、韓方薬の袋から立つ香りと蒸気を体験できます。
営業時間は平日が6時から20時、土曜は6時から19時と案内されています。始発が動き出す5時30分台から少したてば、朝いちばんに入れる計算です。前日の移動の疲れが残っている旅の二日目や三日目の朝に、まず体を温めてから街に出ると、そのあと一日歩く足取りがかなり変わります。
周辺はレトロモダンな雰囲気が人気の乙支路エリアで、古い印刷所や工具店が並ぶ路地を抜けていく道のりそのものも見どころです。タオルや入浴料、持ち物については事前に公式情報を確認してください。
昼前は南山側の漫画通り、ミョンドン(明洞)チェミロへ
銭湯で一息ついたら、明洞の南側、南山へ向かう坂道に伸びるミョンドン(明洞)チェミロへ向かいましょう。忠武路駅からは徒歩約14分です。チェミロは、地下鉄4号線明洞駅の3番出口から旧ソウルアニメーションセンターのあたりまで、約450メートルにわたって続く漫画通りです。韓国の漫画やアニメーション、キャラクター、イラストを題材にした装飾が道沿いに続き、歩きながら写真を撮るのが楽しい場所です。なお、旧ソウルアニメーションセンターは再建築中と案内されています。
この通りは明洞と南山をつなぐ位置にあるので、明洞の中心部より人の流れがゆるやかです。大通りの混雑に入る前に、坂の上から明洞の街並みを見下ろすような気分で歩けます。キャラクターや漫画が好きな人はもちろん、子ども連れの家族旅行にも取り入れやすいコースです。
坂道が続くため、歩きやすい靴で出かけるのがおすすめです。南山まで足を延ばすなら、この通りを上り方向にそのまま進むイメージで計画すると動線がすっきりします。
the bomでパーソナルカラー診断を受ける
チェミロのすぐ近く、トェゲロ沿いの建物1階にあるのがthe bom:パーソナルカラー、メイクアップミョンドン(明洞)です。忠武路駅からは徒歩約13分。いろいろな色の布を顔の下に当てながら、どの色が肌のトーンを明るく見せ、顔の輪郭をやわらかく見せるのかを確かめていく体験で、結果に合わせてメイクや服、アクセサリーの選び方についてアドバイスを受けられます。
外国人向けに日本語、英語、中国語の通訳が用意されているので、韓国語がわからなくても内容を理解しやすいのが安心できる点です。所要時間の目安は、1人なら40〜50分、2人なら60〜75分、3人なら80〜95分。友人同士で受けると時間は延びますが、お互いの結果を見比べる楽しさがあります。営業時間は毎日11時から19時と案内されています。
診断のあとに明洞でコスメを選ぶ流れにすると、その日の買い物にすぐ結果を生かせます。予約の要否や料金は、事前に公式情報を確認してください。
ランチは老舗の明洞餃子で温かい麺を
診断が終わるころにはちょうどお昼どきです。忠武路駅から徒歩約13分、明洞の中ほどにある明洞餃子 本店は、明洞を代表するカルグクス(韓国式の手打ち麺)の名店として知られています。にんにくやそぼろ肉、小さなワンタンが入った鶏がらスープの麺と、マンドゥ(餃子)が看板で、にんにくの効いたキムチを合わせて食べるのが定番です。夏にはさっぱりした豆乳素麺や、甘辛い冷やし混ぜ素麺も味わえます。
営業時間は10時30分から21時と案内されています。昼どきは行列ができることもあるので、少し早めの11時台か、ピークを過ぎた13時半以降を狙うと待ち時間を短くしやすいでしょう。朝に銭湯で汗をかいたあとの温かいスープは、体にやさしくしみる組み合わせです。
こってりしたものを食べたい日は、徒歩約17分の明洞とんかつという選択肢もあります。日本式の分厚いとんかつを出す30年続く店で、ロースカツを薄く伸ばして野菜とチーズを包んだコルドンブルーが人気です。
午後は1898ミョンドン・ソンダン(明洞聖堂)でひと休み
食後は、明洞の中心部から少し上がった丘にある1898ミョンドン・ソンダン(明洞聖堂)へ。忠武路駅からは徒歩約13分です。1898年に赤レンガで建てられた明洞聖堂のゴシック様式を受け継ぎ、現代的に解釈し直してつくられた複合文化空間で、立体的な天井から差し込むやわらかな光が印象に残ります。
館内のカフェでは会話を楽しんだり、本や音楽、映像に触れながらゆっくり過ごしたりできます。明洞の通りは午後になるほど人が増えるので、買い物の前にここで一度呼吸を整えておくと、そのあとの散策が楽になります。営業時間は9時から22時と案内されており、夜まで開いているのもうれしい点です。
聖堂は宗教施設でもあるので、周辺を見学する際は大声を控え、ミサの時間などには配慮して静かに過ごしましょう。
夕方はブリックサンドでおみやげを選ぶ
旅の最後に寄りたいのが、忠武路駅から徒歩約16分のブリックサンド ミョンドン(明洞)店です。レンガの形をしたフィナンシェの専門店で、外はさくっと、中はしっとりとした食感が特徴。毎日店で焼き上げているので、焼きたての香りに包まれながら選べます。見た目もかわいらしく、職場や友人へのおみやげにしやすい一品です。
営業時間は10時から21時50分(ラストオーダー21時40分)と案内されています。夕方に買っておけば、そのまま宿に戻っても、明洞で夕食をとってから帰っても間に合います。
同じエリアには、ホテルをテーマにしたStylenanda PINK HOTEL ミョンドン(明洞)フラッグシップストア(徒歩約14分、12時から21時)もあります。1〜2階がコスメ、3〜5階が衣料品で、5階のピンクプールカフェや6階の屋上も利用できるので、パーソナルカラー診断の結果を手に寄ってみるのもよいでしょう。
モデルコース|朝から夕方までの回り方
ここまでのスポットを一日にまとめると、次のような流れになります。
- 7:30ごろ 忠武路駅に到着、乙支路側の路地を歩いてメイルオンチョンへ(徒歩約9分)
- 9:00ごろ 銭湯を出て乙支路の路地をのんびり散策
- 10:00ごろ 南山側へ移動し、ミョンドン(明洞)チェミロを歩く
- 11:00 the bomでパーソナルカラー診断(1人なら40〜50分)
- 12:00ごろ 明洞餃子 本店でカルグクスとマンドゥの昼食
- 13:30ごろ 1898ミョンドン・ソンダン(明洞聖堂)のカフェでひと休み
- 15:00ごろ 明洞の中心部でコスメや雑貨の買い物
- 17:00ごろ ブリックサンドでおみやげを購入し、忠武路駅か明洞駅から帰路へ
午前中を乙支路と南山側で過ごし、人が増える午後に明洞の中心部へ入る順番なので、混雑のピークとぶつかりにくい組み立てです。帰りは4号線の明洞駅を使っても、忠武路駅まで戻っても構いません。3号線沿線に宿がある人は、忠武路駅まで戻れば乗り換えなしで帰れます。
旅のヒント
- 土日祝日は終電が23時50分台と平日より1時間ほど早いので、週末の夜は時間に余裕を持って駅へ向かいましょう。
- チェミロは南山へ向かう坂道です。歩きやすい靴で出かけると一日が楽になります。
- 明洞餃子は昼どきに行列ができることがあります。11時台か13時半以降が狙い目です。
- 掲載している営業時間は変わることがあります。出発前に各施設の公式情報を確認してください。
- 道に迷ったり予約で困ったりしたときは、日本語にも対応しているミョンドン(明洞)観光情報センター(9時〜18時)を頼りにできます。