トップ › 特集記事

市庁駅で過ごすソウル旅の一日目|地図模型で街をつかみ、レトロ村と明洞の老舗グルメへ

2026-10-23・韓国がじゃ 編集部

初めてのソウルで「どこに何があるのか、いまひとつ頭に入らない」と感じたら、市庁駅から一日を始めてみるのがおすすめです。1号線と2号線が交わるこの駅は、王宮や明洞、ソウル駅のちょうど間にあり、市庁舎の地下には街全体を模型で見渡せるギャラリーがあります。まず地図で街をつかみ、西のレトロな町並み、東の明洞へと歩いて広げていく。旅の初日や、半日だけ予定が空いた日に組み立てやすいルートを、駅からの徒歩分数と終電の目安を添えてまとめました。

市庁駅の基本|1号線と2号線、終電は路線と曜日で違う

市庁駅には1号線と2号線が乗り入れていて、駅の中で乗り換えができます。1号線はソウル駅方面と鐘閣方面、2号線は乙支路入口方面と忠正路方面に走っています。ソウル駅からは1号線の鐘閣方面に乗ればそのまま到着し、東大門側や弘大・新村側からは2号線一本で来られるので、どこに泊まっていても行き来しやすい駅です。

始発は平日・休日ともに5時台から動いています。気をつけたいのは夜です。平日は1号線ソウル駅方面と2号線乙支路入口方面がいずれも0時58分、1号線鐘閣方面が0時50分、2号線忠正路方面が0時51分まで出ています。ところが土日・祝日は早まり、1号線はソウル駅方面が0時5分、鐘閣方面が0時12分、2号線は乙支路入口方面が23時58分、忠正路方面が23時51分です。

週末に明洞で夕食をとってから2号線で宿へ戻る予定なら、23時半ごろには駅へ向かうくらいの余裕をみておくと安心です。

私の友達ソウル、ソウルギャラリー|まず1600分の1の地図で街をつかむ

駅から徒歩約2分、ソウル特別市庁の地下1階にあるのが「私の友達ソウル、ソウルギャラリー」です。市庁駅と乙支路入口駅の両方に地下でつながっているので、雨や寒さを気にせずに入れます。

最初に見ておきたいのが、ソウル全体を1600分の1で再現した地図模型です。漢江がどう流れ、王宮や南山、江南がどんな位置関係にあるのかを上から眺めておくと、そのあとの移動で「いまどのあたりにいるのか」がぐっとイメージしやすくなります。ほかにも、漢江をテーマに動きに反応するインタラクティブな展示、メディアアートが映し出される壁、直径2メートルの地球型ディスプレイ、世界の5大都市とソウルを紹介する展示があります。

館内には、市庁舎の工事中に見つかった遺物を並べた軍器寺遺跡展示室や、ソウルのグッズを扱うショップもあります。子ども向けのスペースや公演会場もあるので、家族連れでも過ごしやすい場所です。休憩をはさみながら30分から1時間ほど見て回ると、旅の地図が頭の中にできあがります。開館時間や休館日は変わることがあるので、訪れる前に公式情報を確認してください。

敦義門博物館村|1960〜80年代のソウルに出会う

市庁駅から西へ歩いて約14分。地下鉄5号線の西大門駅4番出口からなら徒歩約5分の場所に、敦義門博物館村があります。1960年代から80年代ごろのソウルの街並みを残したエリアで、昔ながらの映画館や写真館、レトロなゲームセンターなどが並んでいます。

古い看板や路地の雰囲気がそのまま写真の背景になるので、明洞や弘大のにぎやかさとは違う、少し懐かしい韓国を撮りたい人に向いています。敷地内には韓屋が並ぶ一角もあり、伝統茶を味わいながらひと休みするといった楽しみ方もできます。入場は無料とされていますが、展示や体験の内容、開いている日は変わることがあるので、事前に確認しておくと確実です。

市庁からは徳寿宮の周辺を抜けて西へ向かうことになり、歩く距離はそれなりにあります。歩きやすい靴で出かけ、帰りは西大門駅から5号線を使うなど、片道だけ歩くのもひとつの方法です。午前中の早い時間は比較的落ち着いて見て回りやすく、人の少ない路地の写真も撮りやすいでしょう。

明洞華僑通りとボベ飯店|100年以上続く通りで中華ランチ

市庁駅から東へ約10分歩くと、中国大使館を中心に中華料理店や輸入書籍店、中国商品の店、両替所などが集まる明洞華僑通りに入ります。1909年にソウル中央郵便局の隣に華僑小学校が建てられ、そこから中国の人々と文化が100年以上根づいてきた、韓国でも古い華僑の通りのひとつです。観光用に整えられた通りではなく自然にできあがった街なので、店構えに生活の空気が残っていて、明洞の中心部とは違った異国らしさを感じられます。

この通りで食事をするなら、駅から徒歩約11分のボベ飯店明洞店が使いやすい選択肢です。韓国の中華の定番であるジャージャー麺やチャンポンのほか、酢豚やユサンスルといった一品料理もそろっています。日本語のメニューが用意されているので、料理名がわからなくても注文で迷いにくいのが助かります。営業時間は10時30分から23時までと長く、遅めのランチにも夜の一軒目にも合わせやすいお店です。複数人なら麺類と一品料理を分け合うと、いろいろな味を試せます。

明洞とんかつ|30年続く老舗で厚切りの一皿

華僑通りから明洞の中心へ少し入ると、駅から徒歩約11分のところに明洞とんかつがあります。韓国で初めて日本風の分厚いとんかつを出した店として知られ、30年の歴史をもつ老舗です。1階にはカウンター式のテーブル席があり、揚げたてをそのまま味わえます。

人気のメニューとして紹介されているのが、ロースを薄くのばして野菜とピザチーズを包んで揚げたコルドンブルーです。日本のとんかつに慣れている人にとっては、なじみのある部分と韓国らしいアレンジの両方を感じられる一皿でしょう。韓国料理が続いて少し胃を休めたい日や、辛いものが苦手な同行者がいるときにも頼りになります。

営業時間は11時から21時まで。昼どきの明洞は人通りが多くなるので、開店直後や、昼と夜の間の時間帯を選ぶと比較的落ち着いて食事ができるはずです。夕食に使う場合は閉店が21時と早めなので、20時ごろまでには入店しておくとゆっくり食べられます。

明洞観光情報センターとブリックサンド|困ったときの窓口とおみやげ

駅から徒歩約12分、乙支路沿いのハナ金融グループ明洞社屋別館1階にあるのが明洞観光情報センターです。日本語、英語、中国語に対応していて、観光案内のほか、宿泊や公演の予約サービス、観光に関する苦情の相談も受け付けています。営業時間は9時から18時までで、ギフトショップも同じ時間に開いています。行きたい場所への行き方がわからなくなったときや、その日に見られる公演を探したいときに立ち寄ると、旅の計画を立て直す助けになります。

おみやげを探すなら、同じく徒歩約12分のブリックサンド明洞店へ。レンガの形をしたフィナンシェの専門店で、毎日ひとつずつ焼き上げていて、外はさっくり、中はしっとりした食感が特徴です。営業時間は10時から21時50分まで(ラストオーダーは21時40分)と遅くまで開いているので、夕食のあとに寄って帰国用に買っておくこともできます。新世界免税店明洞店の新館11階にも店舗があり、こちらは月〜木が10時30分〜20時、金〜日が10時30分〜20時30分です。免税店での買い物とまとめたい日はこちらが便利です。

モデルコース|市庁駅から西と東へ広げる一日

ここまでのスポットを、市庁駅を中心に西と東へ順に広げていく一日のコースにまとめると、次のような流れになります。

朝が苦手な人は敦義門博物館村を省き、昼からソウルギャラリー、華僑通り、明洞と東側だけを回る半日コースにしても十分楽しめます。反対にレトロな街並みが目当てなら、敦義門博物館村から西大門駅へ抜けて別の街を回り、夕方に市庁へ戻って明洞で夕食、という組み立ても可能です。

旅のヒント|歩く距離と時間帯の考え方

市庁駅のまわりは駅同士が近く、ソウルギャラリーは市庁駅と乙支路入口駅の両方につながっています。明洞側へ行くときは地上を歩くほか、2号線で乙支路入口駅まで一駅だけ乗るという手もあり、足が疲れてきたら電車を上手にはさむと一日もちます。

今回の範囲は西の敦義門博物館村から東の明洞まで広く、すべて歩くとそれなりの距離になります。クッション性のある靴と、脱ぎ着しやすい上着があると、地下の展示と屋外の散策を行き来しても快適です。交通カードを一枚用意しておけば、地下鉄の乗り換えもスムーズです。

明洞の中心部は昼から夜にかけて人が多くなります。食事の時間を少しずらす、ゆっくりしたいお店は開店直後を選ぶ、といった工夫で落ち着いて過ごせます。ひと休みしたいときは、休憩しながら過ごせるソウルギャラリーを拠点にするのも一案です。そして週末の夜は2号線の終電が24時前になるので、帰りの時間だけは早めに意識しておきましょう。

旅のヒント

この記事で紹介したスポット

駅の時刻表と周辺スポット