乙支路3街駅で過ごす平日の手仕事デー|朝の銭湯・翡翠工房・香水づくりと明洞の甘いおみやげ
2026-10-22・韓国がじゃ 編集部
乙支路3街(ウルチロサムガ)は、明洞と鍾路のちょうど間にある駅です。古い看板や昔ながらの建物が残る一方で、そのレトロな雰囲気を楽しみに訪れる人も増え、「ニュートロ」という言葉で語られることの多いエリアになりました。今回は、朝の銭湯で体を温めるところから始めて、職人の作品を眺め、自分の手で香りをつくり、最後は明洞側へ歩いて甘いおみやげを買う、という平日向けの過ごし方をまとめました。にぎやかな繁華街よりも「何かを体験して持ち帰りたい」という方、2回目以降のソウルで定番以外の一日を組みたい方に向いています。
乙支路3街駅の基本と終電の目安
乙支路3街駅は地下鉄2号線と3号線の乗り換え駅です。2号線ではひとつ隣が乙支路入口駅と乙支路4街駅、3号線ではひとつ隣が鍾路3街駅と忠武路駅なので、明洞・鍾路・東大門方面のどこからでも数駅で着きます。宿が明洞や市庁周辺なら2号線、仁寺洞や益善洞側なら3号線を使うと乗り換えなしで来られることが多いでしょう。
始発はいずれの方面も朝5時台です。2号線の乙支路4街方面が5時31分、3号線の鍾路3街方面が5時35分、3号線の忠武路方面が5時38分、2号線の乙支路入口方面が5時44分。早朝から動きたい日でも困りません。
注意したいのは終電です。平日は2号線の乙支路入口方面が0時59分、3号線の忠武路方面が0時55分、鍾路3街方面が0時52分、2号線の乙支路4街方面が0時46分と比較的遅くまで走っています。一方、土日祝は4方向すべてが23時台で終わり、いちばん早い2号線の乙支路4街方面は23時46分です。週末に夜まで遊ぶ予定があるなら、23時半ごろには駅に向かうつもりで動くと安心です。終電間際は途中駅止まりの電車もあるので、行き先表示も確認してください。
朝いちばんは1986年創業の銭湯「メイルオンチョン(毎日温泉)」へ
駅から徒歩約3分の路地にあるメイルオンチョン(毎日温泉)は、1986年に開業した町の銭湯です。湯気が立ちのぼるかわいらしい看板が目印で、乙支路らしいレトロな風景の一部になっています。名前に「温泉」とありますが温泉水ではなく、きれいな水を沸かしたお湯です。この銭湯ならではの楽しみは、韓方の薬袋を置いたサウナ室。蒸気とともに漢方の香りが広がり、旅の疲れをゆっくりほぐせます。
営業は朝6時から夜20時まで(土曜は19時まで)。朝早くから開いているので、夜行便や早朝便で着いた日の最初の立ち寄り先にしたり、観光を始める前にひと風呂浴びたりという使い方ができます。日曜・祝日の営業や料金、タオルなどの備品があるかどうかは掲載情報に無いため、事前に確認してから出かけてください。
韓国の銭湯は日本と同じく体を洗ってから湯船に入るのが基本です。着替えや小さなポーチを持っていくと、そのあとの街歩きに気持ちよく移れます。
職人の手仕事を見る:カウォン工房とソウルカルチャーラウンジ
体が温まったら、駅の北側、鍾路方面へ足を延ばしましょう。駅から徒歩約12分のカウォン工房は、ソウル市無形文化財第37号の玉匠(玉の職人)ウム・イクピョン氏が家族で営む工房です。1974年に翡翠工芸の道に入り、長くこの分野一筋で歩んできた職人の作品を鑑賞できます。展示室と店舗があり、翡翠のほか珊瑚などさまざまな素材を使った韓国伝統の装身具、伝統と現代のデザインを組み合わせたアクセサリーが並びます。営業は月曜〜金曜の10時30分〜18時30分で、週末は掲載がないため、平日に組み込むのが確実です。
駅から徒歩約10分、清渓川路に面した三一ビル11階にあるソウルカルチャーラウンジは、外国人観光客向けの体験スペースです。ハングル体験、Kビューティー、K-POPダンス、カリグラフィー、螺鈿工芸、宮殿の塗り絵などのプログラムがあり、K-ミュージックブースやハングルブレスレット作り、フラワーティーセラピーといった常設体験も用意されています。営業は10時〜17時なので、午後に回すなら遅くとも16時ごろには着いておきたいところです。プログラムの内容や予約の要否は時期によって変わる可能性があるので、公式情報で確認してください。
自分だけの香りを持ち帰る:ディリセント 香水&キャンドル工房
形に残るおみやげを自分でつくりたいなら、駅から徒歩約14分、清渓川路沿いのビル3階にあるディリセント 香水&キャンドル工房がおすすめです。60種類以上の専用原料を試香しながら好みの香りを選び、調香師のように自分だけの香りを組み立てていきます。仕上がりは賦香率の高いオードパルファムで、香水のほかハンドクリームにすることもできます。キャンドルやフラワーキャンドルなどのワンデークラスもあるので、香水はあまり使わないという方でも選択肢があります。
営業は月曜〜金曜が10時〜22時、日曜が10時〜16時です。土曜は掲載がないため、予定を立てる前に確認しておきましょう。平日は夜22時まで開いているので、日中は観光や買い物をして、夕方以降にゆっくり体験する組み立ても可能です。
香りの好みは言葉で伝えにくいものです。「普段使っている香水の名前」や「好きな花や木の香り」をメモしておくと、選ぶときの手がかりになります。液体の香水を日本へ持ち帰る場合は、機内持ち込みの液体制限にかかることがあるので、スーツケースに入れるなど航空会社の案内に従ってください。
明洞側へ歩いて食事と休憩:明洞餃子・1898明洞聖堂・ブリックサンド
乙支路3街駅から南西へ10〜15分ほど歩くと、明洞のにぎわいに入ります。食事なら駅から徒歩約13分の明洞餃子。にんにくやそぼろ肉、ミニワンタンが入った鶏がらスープのきしめんと、餃子の専門店です。夏場はさっぱりした豆乳素麺や甘辛い冷やし混ぜ素麺も味わえます。営業は10時30分〜21時なので、昼食にも早めの夕食にも使えます。
食後のひと休みには、駅から徒歩約10分の1898明洞聖堂へ。1898年に赤レンガで建てられた明洞聖堂のゴシック様式を受け継ぎ、現代的に再解釈した複合文化空間です。立体的な天井から差し込む光が心地よく、カフェで話をしたり、本や音楽、映像を楽しんだりできます。営業は9時〜22時と長めです。
帰る前のおみやげには、駅から徒歩約15分のブリックサンド 明洞店を。レンガの形をしたフィナンシェで、外はサクッと、中はしっとりとした食感が特徴です。営業は10時〜21時50分(ラストオーダー21時40分)。夜に工房体験を入れた日でも、閉店前に立ち寄れる時間帯です。
平日のモデルコース(朝9時〜夜)
工房の営業日が平日中心なので、月曜〜金曜で組むのがおすすめです。以下はひとつの例です。
- 9:00 乙支路3街駅に到着。徒歩約3分のメイルオンチョンで朝風呂と韓方サウナ。
- 10:30 鍾路方面へ歩き、カウォン工房で翡翠の作品と伝統装身具を見学(駅から徒歩約12分、開店は10時30分)。
- 12:00 清渓川路のソウルカルチャーラウンジへ。気になるプログラムや常設体験に参加(17時まで)。
- 13:30 明洞側へ移動し、明洞餃子で遅めの昼食。
- 15:00 1898明洞聖堂でひと休み。カフェで旅の予定を見直す時間に。
- 16:30 ディリセント 香水&キャンドル工房で香水づくり(平日は22時まで)。
- 19:00 ブリックサンドでおみやげを買って、乙支路3街駅へ。
明洞と清渓川路を行き来する部分は、疲れていれば地下鉄を一駅使うのも手です。2号線の乙支路入口駅は明洞の北側に近く、乙支路3街駅とはひとつ隣です。体験の所要時間や予約状況によって後半は前後するので、香水づくりを確実に入れたい日は先に予約を確認しておくとスムーズです。
旅のヒント
- 工房2か所は土曜の営業が掲載されていないため、平日に予定を入れるのが確実です。
- 土日祝は終電が23時台に早まります。いちばん早いのは2号線乙支路4街方面の23時46分です。
- 銭湯のあとに歩く予定なら、着替えと小さな袋を一つ持っておくと濡れたものを分けられます。
- 手づくりの香水を持ち帰るときは、液体物の機内持ち込み制限に注意しましょう。