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光化門駅から景福宮の石垣に沿って西村へ|守門将交代式・王の書斎・韓屋カリグラフィー

2026-10-26・韓国がじゃ 編集部

光化門駅は、景福宮の正門と大通りの広場がすぐ近くにある、ソウルの「顔」ともいえる場所です。ただ、正門の前で写真を撮ってそのまま次の街へ移動してしまう人も少なくありません。この記事では、王宮の門番の交代式から始めて、宮殿の奥にある王の書斎を見学し、石垣に沿って西側の西村(ソチョン)へ抜けるルートを紹介します。歴史に興味がある人はもちろん、にぎやかな繁華街より落ち着いた街歩きが好きな人、初めてのソウルで「王道」をしっかり押さえたい人に向いたコースです。

光化門駅の基本|5号線1本で動ける便利さと終電の注意点

光化門駅に乗り入れているのは地下鉄5号線のみです。路線は1本ですが、西へ向かえば次の西大門方面、東へ向かえば鍾路3街方面へとつながり、鍾路3街では1号線・3号線に乗り換えられます。明洞や東大門エリアに泊まっている場合も、乗り換え1回程度で来られることが多いでしょう。また、市庁エリアからは歩いて来られる距離なので、徳寿宮や市庁前広場と組み合わせる人は地下鉄を使わずに移動するのも手です。

始発は西大門方面が5時43分、鍾路3街方面が5時45分です。終電は平日なら西大門方面が0時55分、鍾路3街方面が0時38分と遅めですが、土日・祝日は西大門方面が23時58分、鍾路3街方面が23時52分と、平日より1時間近く早くなります。週末に光化門周辺で夜景を眺めたり夕食をゆっくり楽しんだりする場合は、23時半ごろには駅に向かう意識を持っておくと安心です。本数は平日が各方面198本、休日が163本で、日中に長く待たされることはあまりありません。

まずは10時の守門将交代式から|駅から徒歩約11分

朝の始まりにおすすめなのが、光化門前で行われる王宮守門将交代儀式です。朝鮮王朝時代に宮殿の門の開閉や警備を担った守門軍の儀式を再現したもので、10時と14時の1日2回、各20分ほど行われます。火曜日は実施されないので、日程を組むときに曜日を確認しておきましょう。駅からは徒歩約11分です。

儀式は太鼓の合図で段階的に進みます。最初の合図で交代の守門軍が出発して光化門に到着し、次の合図で門の外へ移動、交代する守門将同士が暗号を問答して身元を確かめ合います。最後の合図で互いに入れ替わって退場する、という流れです。この「暗号の問答」の場面を知っていると、ただの行列ではなく意味のある儀式として見られます。

色鮮やかな衣装の行列を正面から見たいなら、開始の10分ほど前には到着しておきたいところです。10時の回を見てそのまま宮殿内へ入れば、午前中の時間を無駄なく使えます。14時の回は、午前に別の場所を回った人が合流しやすい時間帯です。

景福宮の奥にある王の書斎・集玉斎|開放期間に注意

宮殿内でぜひ足を延ばしたいのが、乾清宮の西側に建つ集玉斎(チプオクチェ)です。朝鮮王朝第26代国王・高宗が書斎として使った建物で、清から購入した西洋の文物に関する書籍が約4万冊も保管されていました。王の肖像画を奉安したり、外国の使臣を迎えたりする場としても使われていたそうです。もとは昌徳宮の別堂として建てられ、1891年に景福宮へ移されました。

現在の蔵書はソウル大学校の奎章閣韓国学研究院などに移されていますが、2016年からは図書館として開放されています。王宮の建物の中で本に囲まれて過ごせるという、ほかではなかなかない体験ができます。駅からの目安は徒歩約9分ですが、正門から宮殿の奥へ歩く時間がかかるので、実際には余裕を見ておきましょう。

注意したいのは開放期間で、4月から10月まで(7月と8月を除く)とされています。利用できる時間は10時から16時です。11月から3月、また真夏の2か月は入れないため、この時期に訪れる人は景福宮のほかの殿閣の見学に時間を回してください。開放状況は変わることもあるので、事前に公式情報を確認しておくと安心です。

石垣道を歩いて西村へ|季節や天気で表情が変わる道

宮殿を出たら、景福宮を囲む石垣道を歩いてみましょう。光化門を中心に、西側には西門の迎秋門、北側には北門の神武門、東側には東門の建春門があり、石垣に沿って宮殿の外周をたどれます。駅からは徒歩約9分で、道は整備されているので歩きやすいのが特徴です。

石垣道の西側は西村、北側は青瓦台、東側は北村や三清洞へとつながっています。今回のコースでは西側へ進み、西村の街に入っていきます。東側へ進めば国立現代美術館や国立民俗博物館にも寄れるので、美術や民俗学に関心がある人は別の日にそちらを歩くのもおすすめです。

この道の良さは、季節や天気によって景色が変わることです。秋は木々の色づきと石垣の組み合わせが美しく、雨の日や雪の日には、晴れの日とは違うしっとりとした風景を楽しめます。雨の日は足元が滑りやすいこともあるので、歩きやすい靴で出かけてください。

西村で立ち寄りたい3か所|カフェ・文化空間・カリグラフィー

石垣道の西側、ヒョジャロ沿いには、ひと休みや体験にちょうどいい場所が集まっています。

・テイラーコーヒー西村景福宮店(駅から徒歩約12分)
石垣道を目の前に眺められるロースタリーカフェです。独自のベーカリーメニューがあり、メインホールには座敷席も設けられています。窓際の席からは景福宮の石垣が見えるので、歩き疲れたときの休憩にぴったりです。営業時間は8時から21時と長めなので、朝の交代式の前に立ち寄ることもできます。

・通義洞 保安旅館(ポアン1942、駅から徒歩約16分)
1942年から旅人を迎えてきた80年以上の歴史を持つ旅館を、文化芸術空間として生まれ変わらせた場所です。展示スペースや書店、カフェがあり、現代美術にふれられます。建物の上階は宿泊施設になっていて、北岳山や景福宮、西村の韓屋の風景を眺められるそうです。営業時間は12時から18時なので、午後に組み込むのがおすすめです。

・missmacc 西村韓屋スタジオ(駅から徒歩約16分)
韓屋の空間でハングルのカリグラフィー体験ができるスタジオです。文字を書きながら韓国の文化やハングルの成り立ちにふれられるので、自分だけの記念品を作りたい人に向いています。営業は火曜日から日曜日の11時から18時で、月曜日は休みです。体験の詳細や予約方法は事前に確認しておきましょう。

半日モデルコース|朝10時から夕方まで

ここまでのスポットをつなげると、次のような流れで1日の大半をゆったり過ごせます。

火曜日は交代式が行われないので、この曜日に当たった場合は14時の回がある日に入れ替えるのが現実的です。また、月曜日はmissmaccが休みなので、体験を入れたいなら月曜日以外を選びましょう。時間に余裕がある人は、5号線で西大門方面へ1駅進み、西大門駅4番出口から徒歩約5分の敦義門博物館村まで足を延ばすと、1960〜80年代のソウルの街並みを再現したレトロな景色も楽しめます。

歩く前に知っておきたいこと

このエリアは見どころ同士が徒歩10〜16分ほどの距離に散らばっていて、宮殿の中も広いため、1日で思った以上に歩きます。スニーカーなど履き慣れた靴がいちばんの準備です。秋から冬にかけては、広場や石垣道は風を遮るものが少ないので、上着を1枚多めに持っておくと過ごしやすくなります。

守門将交代式の前後や、週末の昼間は光化門前が混み合いやすい時間帯です。人の少ない状態で写真を撮りたいなら、朝早めに到着するのがコツです。逆に、宮殿内の見学は交代式直後の入場が重なりやすいので、少し時間をずらして石垣道から歩き始める方法もあります。

休憩場所としては、今回紹介したカフェや保安旅館のカフェスペースが使いやすいでしょう。景福宮の観覧時間、休館日、入場方法は季節によって変わることがあるため、出発前に公式情報を確認してください。週末の夜まで過ごす場合は、先に書いた休日の終電時刻を忘れずに。

旅のヒント

この記事で紹介したスポット

駅の時刻表と周辺スポット